みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回作ったのは、トリマーテーブルで安定した作業をするためのクロスカット治具です。
英語では、Coping Sled(コーピングスレッド)と言います。
ホゾを作ったりするときに便利な治具なので、トリマーテーブルを作ったら、これもついでに作ってみてはいかがでしょうか?
今回の動画
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参考図面
図面は下の今すぐ購入ボタンより、ダウンロードできます。無料です。
間違いがあるかもしれませんので、参考図面として使用してください。 ※他への転載はお控えください。
ベースの加工
長穴をあける
まずはベース部分を加工していきます。
今回ベースに使用するのは、ラワン合板の15mmです。
テーブルソーで寸法通りにカットします。
次に長穴を開けていきます。基準となる両端の穴の中心に、錐で穴を開けます。
これだけでドリルが中心に当たるので、精度がよくなります。
ボール盤で両端を開けたら、
トリマーテーブルにφ8のストレートビットをセット
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何回かに分けて、長穴を開けていきます。
そして、15mmのストレートビットに付け替えて、同じところを掘っていきます。
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掘る深さは5mm程度でOKです。
こんな感じに、同じところに大小の長穴ができました。
ネジ用の穴を開ける
それぞれの皿ネジが入るところに穴を開けます。
穴が空いたら、裏面から太いドリルを使って、入れる皿ネジの頭が隠れるようにテーパー状に穴を拡張します。
M8の皿ネジの頭はかなり大きいです。これも入るように、大きめのドリルで加工します。
こんな感じにスコヤを当ててみて、出っ張っていなければOKです。
材料押さえを作る
材料を挟み込むためのパーツを加工します。
押さえに使う材料は、たまに登場する硬めの木材です。松やヒノキでも特に問題ありません。雰囲気を変えたかったので。
手押しカンナで直角に整え、自動カンナで厚みを整えます。
ボール盤で穴を開けてネジで固定できるようにします。
位置決めカバーを作る
位置ぎめのカバーをアクリル透明の厚み3mmで作ります。強度は十分かと思いますが、5mm厚を使った方が確実です。
専用のカッターがありますが、テーブルソーでもアクリル板はカットできます。安全に押さえられるスティックを必ず使うことをお勧めします。
ディスクサンダーで角にRをつけて、痛くないようにします。
穴は、M8のネジがくるのに対して、φ10の穴を開けておけばOKです。
これでパーツが出揃いました。
補助治具を組み立てる
押さえパーツを取り付ける
早速、組み立てていきます。まずは押さえAのパーツを、ベースに対して直角に取り付けます。下からM6皿ネジの長さ50mmを差し込み、M6ワッシャーとM6ナットで固定します。
次に押さえBを取り付けます。これは下からM6のTボルトを差し込み、上からM6蝶ナットで固定します。長穴には段差をつけてあるので、Tボルトが回らず、しっかりと固定できます。
位置決めカバーを取り付ける
次に、高ナットを取り付けます。使用したのはM8の高ナットで、長さは50mmです。
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トリマーフェンスの高さにもよりますが、バランス的には40〜50mmがベストです。
きつく締め付けて、ブレないようにします。
位置決めカバーのアクリル板を、M8ワッシャーとM8の鍋ネジの長さ15mmで取り付けます。この時点では緩めに締めておきます。
アクリル板の位置合わせをします。治具をトリマーフェンスに軽く押し当て、その隙間と同じ幅の合板をカットし、ベースとトリマーフェンスの隙間に置きます。
ベースを押し当てた状態で、アクリル板とトリマーフェンスに隙間が出ないように押し当てながら固定します。これでこの治具は、トリマーフェンスとの並行が取れました。
持ち手を取り付ける
今回、治具の持ち手に使うのが、こちらのヤスリの柄(大)です。
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持ち手になるようなものがないかと、ホームセンターに探しに行ったら発見しました。
ここにM6の鬼めナットを仕込みたいので、下穴をφ9で開けます。
金具部分は取り外します。
金属にも対応した木工用ボンドを流し込みます。
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M6の鬼目ナットをねじ込んで固定します。
少し狭くなってしまいましたが、右端の方に持ち手を固定します。
左側には、扉に使うツマミを取り付けます。これは前回使用したWAKIの真鍮ツマミです。とってもかっこいい。
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トグルクランプを取り付ける
押さえAにはトグルクランプを取り付けます。
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これで上からもバッチリ押さえられます。トグルクランプは、あまり大きくなくても抑える力が結構あります。このサイズで、90kgの押さえる力があります。
トリマーテーブルで使える補助治具の完成
これでトリマーテーブルで使える補助治具の完成です!
早速使ってみます。手順は次の通りです↓
- トリマービットの高さを設定します。
- トリマーフェンスで削る奥行き方向の深さを設定します。
- 材料を治具に設置し、押さえA、Bとトグルクランプで固定します。
- 治具をトリマーフェンスに押し当てながら、スライドする感じで削っていきます。
持ち手を取り付けたので、安定した作業ができます。
こんな感じに削ることができました。こういった細長い材料のホゾ加工には、とっても便利な治具だと思います。扉を作るときに活躍してくれると思います。
みなさんもぜひ、参考にして作ってみてください。
アトリエキンパラでした。
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