みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は、普段使っているシンワのスコヤに装着することで、ハイトゲージに早変わりするパーツを作ってみました。
これがあると、テーブルソーの刃の高さや、トリマーの出幅なんかも簡単に測ることができます。
今回の動画
こちらの動画で製作の様子がご覧になれます。
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ハイトゲージとは?
ハイトゲージとは簡単に説明すると、物の高さを測定するための測定器です。
かなり重くて頑丈なものをよく目にしますが、その分、安定感は抜群です。
木工の場合、もっと取り回しのきく、こんな感じの比較的安価なものもあります。
このタイプは、デプスゲージというもので、樹脂製が多いイメージ。
今回作ったものも、用途としてはこちらに近いと思います。
スコヤを使ったハイトゲージ(デプスゲージ)!
こちらが、今回作ったスコヤハイトゲージです。白い部分がパーツになります。
普段よくこのシンワの15cmスコヤを使うので、これに装着したら一石二鳥ではないかと思い、作ってみました。
スコヤだけで、テーブルソーの刃の高さや、トリマーの刃の高さを測定するのは少し見ずらい部分があるんですよね。
スコヤハイトゲージの作り方
ハイトゲージの材料には、5mmのアクリル板を使用します。(余っていた材料なので変なところに穴が空いています。)
テーブルソーでアクリル板をカットします。
テーブルソーの刃は、普段使っているもの(刃数50T)ですが、こういった割れそうな材料の時には、もう少し歯数の多いチップソー(刃数72T)の方が綺麗に切れると思います。
綺麗にカットするポイントとしては、カットするところにマスキングテープを巻くことで綺麗にカットすることができます。
カバーに使うのは、アクリル透明の3mmです。
これは薄くて危ないので、板を貼り付けて一緒にカットします。
アクリル板は、しっかり固定すれば、当然スライド丸ノコでもカットできます。
いろいろ試した中では、安全にカットするにはバンドソーが使いやすかったです。
バリは出ますが、番手の大きな紙ヤスリで切り口をサッと擦れば、簡単にバリが取れます。
スコヤを差し込む部分を加工します。
スコヤを押し当てて、メモリの付いている部分の幅を写します。
イメージとしては、刀をサヤに入れるようなイメージで作ります。
この溝を掘るのに少し苦労しました。
トリマーで削ると、アクリル板が思いのほか硬くて全然うまくいきません。
刃の切れ味や、刃の直径も上手くいかない原因ですが、何よりすぐに熱が発生して、アクリルが溶けてきます。
そのうち手で触れられないくらい熱くなります。
削れたカスも熱でくっついています。アクリルは熱伝導率が高いんですね。
作戦変更して、テーブルソーのクロスカット治具で少しずつカットしました。
この方法が一番安全で確実な方法でした。
溝にスコヤを入れてみると、ピッタリ。
一応、使う目的が測定器なので、ガタつきはほとんど無い方が良いです。
透明のアクリル板を両面テープで貼り付けます。
ネジで固定するための下穴を開けます。
あまり外側に穴を開けてしまうと、割れやすくなります。
ドリルは、アクリル板も穴あけ可能な竹用を使いました。
普通のドリルだと穴あけ途中に割れる可能性が高いです。
こちらはアクリル用です↓ これを買っておけば間違いないです。
押さえが足りなかったのか、割れました。なんで。
多分、慎重に作業すれば割れません。結果的に割れた部分は取り除けば使えそうなので、このまま作りました。
抑えのネジは3箇所に変更です。
裏面は平らにしたいので、裏から皿ネジの頭が飛び出さないように、皿もみをします。
作ったパーツにスコヤを差し込んだ時に、干渉する部分をカットします。
ここが干渉して、スコヤのゼロの位置にいかないので、カットして取り除きます。
バンドソーでカットしました。
これでゼロの位置まで下がるようになりました。
少し無骨ですが、皿ビスとワッシャーとナットで固定しました。
このままだと簡単に動いてしまうので、スコヤが入る部分に穴をあけ、強力なマグネットを仕込みました。
穴はマグネットと同じ大きさの穴を開けて、押し込んで固定しました。意外と抜けないです。
スコヤは鉄なので、磁石がしっかりとくっ付きます。使った磁石は強力なので、一つでも十分かもしれません。
早速使ってみる
トリマーフェンスからのビットの距離がこんな感じで測ることができます。
案外この距離って測りにくいんですよね。
テーブルソーのフェンスとチップソーの距離を測るのにも使えます。
もちろん、テーブルソーの刃の高さも測れます。
ちょっと安易な考えですが、ひっくり返せば、ノギスとしても使えます!
マグネットで固定なので、付け替えも簡単。
まとめ
ということで今回は、スコヤに装着して使える、スコヤハイトゲージを作ってみました。
ちょっとした部分で役に立ってくれると思います。
良かったら参考にして作ってみてください。
アトリエキンパラでした。