みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回はホゾ穴を簡単に開けられるトリマー用のほぞ穴ジグを作ってみました。これがあれば木材同士をビスケットジョイントのように簡単に結合することができます。
今回の動画
製作の様子はYouTubeにて配信中です!
図面
図面(有料)はこちらからダウンロードできます。
https://atelierkimpara.stores.jp/
トリマーでホゾ穴を開ける
早速こちらの印をつけたところをほぞ穴加工していきます。
ビスケットジョイントの場合は穴の長さが決まっているので広くなりがちです。ビスケット自体も4mmと薄いので、使う場所によっては若干ですが弱そうな感じもします。ですが、この治具の場合トリマーを使って開けるので、穴の長さは狭くすることができるし、使用するビットによってビスケットよりも太くできます。
使用するトリマービット
使用するビットは6mm軸のスパイラルビットです。このスパイラルビットはなかなか切れ味が良くて刃の入りも良いんですが、若干暴れやすいので、色々試した結果、普通のストレートビットの方がこの治具には向いている感じがします。
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オススメのストレートビット→https://amzn.to/3Ur7j5O
ホゾ治具の使い方
治具の土台の部分には材料を固定するためのトグルクランプを取り付けてあるので、効率よく作業ができます。トグルクランプの土台も上下に動かせるようにしたので、材料の幅に対してもある程度対応できるようにしてあります。
トグルクランプは、治具を作る上で何かと便利なので、複数購入がおすすめです。あともう一つ買っておけば!ということがたまにあります。
オススメのトグルクランプ→https://amzn.to/4f1ftKC
材料がセットできたら上からのぞいてみます。天面のトリマーが滑る部分も前後に動かせるので、微調整して印の部分が中心になるようにセットします。
実際にビットを下げて浅く掘ってみて、しっかりと中心に来ているかを確認します。どんなジグでも微調整は必須です。
トリマーが滑る両サイドにはストッパーが付いているので、ここを調整してホゾ穴の長さを決めます。
今回使用しているのは、マキタの充電式トリマです。
オススメのマキタ充電式トリマ→https://amzn.to/4fmkTzp
プランジベース仕様なので両手で持ちながら安定した加工ができます。高さ調整もレバー操作で素早く行えるので、ホゾ穴を加工するのに最適なトリマーです。普段は京セラのトリマー(MTR-42)も使いますが、2つを比べてみると、マキタの方がモーターの始動がスムーズです。加工する分にはどちらも使いやすい電動工具です。
オススメの京セラのトリマMTR-42→https://amzn.to/40tSm6K
ホゾ穴はこの通り綺麗に開けることができました。
自作ドミノチップ
この穴に差し込むのは、フェスツールでお馴染みのドミノチップです。本物ではなく余ったヒノキの端材で作った自作のドミノチップです。トリマービットのサイズに合わせて6mm幅で作りました。ちなみに本物のドミノチップには4,5,6,8,10mmのサイズがあり、ヨーロピアンビーチ(ブナ)で作られています。結構硬いんですね。ヒノキ製のドミノチップでも問題なく使えます。
参考ページ→https://www.off.co.jp/item/T_FE_576418.html
差し込む相手側は材料の木口にほぞ穴を開けたいので材料を縦にして固定します。
治具の固定する部分は向きを変えられるようにしてあるので、材料を縦向きにしても対応できるようになっています。
こんな感じに木口にも綺麗なホゾ穴が開きます。木口側はホゾ穴にしなくてもテーブルソーやトリマーを使ってホゾを作ってしまう手もありますが、ホゾ穴にした方が簡単な場合もあります。強度的には木工用のボンドがかなり強力なので正直あまり変わらないと思っています。なのでボンド無しで差し込むだけの場合にはお勧めしません。
二つを自作ドミノチップで接合すれば、このように綺麗に組み立てることができます。
この治具を使うポイントとしては、最終的に組み立てるときの材料の表面と裏面の向きをを同じにして、ほぞ穴を開けることです。そうすれば、ホゾ穴の中心が出せなくても、面が揃っているので必ず段差なく組み立てられます。差し込むドミノチップもホゾ穴の長さいっぱいに作るのではなく、若干マイナス気味で作ることで微調整が効くので後の組み立てがラクになります。
まとめ
ビスだけじゃない新たな組み立て方法として、アイデアに取り入れてみてはいかがでしょうか。みなさんもぜひ作ってみてください。
アトリエキンパラでした。