こんにちは、自称日曜家具職人のキンパラです。
今回はシンプルでオシャレなカウンターチェアをDIYしてみました。手順は多くないので、皆さんも是非作ってみてください☆
完成イメージをshadeで描いてみる
今回、カウンターチェアーの完成イメージを3Dソフトのshadeを使って描いてみました。イメージも掴みやすいので、最初に3Dで作ってみるのもアリですね。
shadeで描いたイメージを分解するとこんな感じになります。今回木工のレベルアップのために、上下の補強は十字相欠きつぎという加工をして組み合わせます。
図面
今回のカウンターチェアーの大まかな図面です。参考までにどうぞ。
座面は18mm厚の直径は295φ 脚は30mm角棒の取り付け角5°で作ります。
カウンターチェアーの材料
今回使うのがこちらの材料です。座面には集成材、脚には杉材を使用しました。脚と補強に使う角材は同じものを使用します。
座面を作る
円形の座面は、2枚の板を貼り合わせて作りました。あまったパイン集成材があったので、そちらを2枚使用し、1枚の板にします。
いろんなものを作っていくうちに半端な材料がどんどん増えていきます。。使えるところは使っていかないといけないと最近思います。
木工用ボンドで、2枚の板を圧着します。
クランプを使って強く圧着します。木工用ボンドだけで、すごく頑丈な1枚の板が作れます。クランプはいくつか持っておくと便利ですね。
今回はトリマーを使って座面用の板を円形にくり抜いていきます。
こちらのリョービのトリマーMTR-42には、最初から円用ガイドがついているのでそれを利用します。
おすすめしたいトリマーはこちらの記事で紹介しています↓↓↓
板の中心にクギを打ち、円ガイドの中心にします。
トリマーにはストレートビットをセットし、少しずつ掘ってくり抜いていきます。
くり抜くとこんな感じに綺麗に抜けます。途中、中心がずれてしまい少しガタガタな部分がでてしまいました。。中心の釘はしっかりと打つべきでした。。このあと角を面取りするので少しは綺麗になると思います。
くり抜くのって結構楽しいですね。
トリマーにボーズ面(普通の面取り用)のビットを取り付けます。
こちらのボーズ面ビットはRが6.4mmですが、見た目的にちょうど良い角の丸みだと思いました。
こんな感じに綺麗に角が面取りできました。
トリマーで削った後はザラザラしているので、240番の布ヤスリで表面を整えます。
脚を作る
まず脚を5°の傾きでカットするための線を引きます。マスキングテープで4本の角材を固定し、まとめてカットします。
今回角度をはかるために使用したのがこちらのプロトラクタというものです。とても使いやすくて作業もはかどります。
脚の長さで反対側にも同じように印をつけます
丸ノコの刃が端から何ミリの所にあるか確認します。丸のこによって違うと思います。
刃の距離に合わせて、ガイドとなる板をクランプで挟みます。5°で引いた線と平行になっているか確認します。
マルノコ盤があったらこういう作業もすごくラクにできるんでしょうね。。絶対手に入れます。
丸ノコで切断したらもう一度、角度を確認します。ぴったりと綺麗に5°で切れました。
脚の付け根の部分に下穴を開けておきます。あとで横渡しの補強に取り付ける時のためです。
こちらの直尺も、DIYでおすすめしたい工具の一つです。目で確認して測定するのはもちろんですが、寸法を最初から決めて材料に当てて寸法を決めることができます。工具を一つ変えるだけで、効率が上がるのは本当にすごいことですよね。
木ネジが隠れるようにダボ穴も開けておきます。
脚の2箇所に角Rをつけるためにこちらのジグを作りました。材料をただ挟み込んでいるだけのものですが、あるとないとでは作業効率が全然違うのがジグです。
こんな感じに2箇所にかどRがつきました。
見た目の印象もだいぶ柔らかく変わりますね。座面同様240番の布ヤスリで綺麗に仕上げておきます。
横渡しの補強を作る
脚同様、補強の両端も5°の角度で作るので、ガイドとなるジグを作りました。
ガイドの材料(1×4)が厚すぎて、丸ノコのモーター部分が当たってしまいました。
そこで、ベニヤに変更してガイドの高さを下げました。
十字相欠きつぎ
2箇所ある補強は、構造的に材料同士がクロスするので、十字相欠きつぎで作ります。
角材の中心に角材の幅でマークし、その範囲を丸ノコで少しずつ切り目を入れていきます。切り込み深さは角材の厚みの半分です。
ノミを打ち付けたり、金槌で叩いたりして取り除きます。意外と簡単にポロっととれます。
ボンドをつけ二つをプラスチックハンマーで叩き入れます。一応真ん中に木ねじで固定しました。念のため。。
補強は大小1つずつ作ります。
補強と脚を組み付ける
先ほど作った十字の補強に取り付けていきます。先に座面に近い部分を取り付けます。
木工用ボンドをつけ、ズレないようにクランプでしっかり固定します。
あらかじめ開けておいた下穴に沿ってもう一度補強の方まで下穴を開け、木ネジで固定します。
決めた位置に2つ目の補強を配置します。この時もずれないようにクランプで固定します。
水平器があると同じ高さで組み付けられるので便利ですよ。
脚が綺麗にできました。
座面と脚を組み付ける
先ほど角を面取りした座面に中心線をつけます。
中心線に合わせて脚を置きます。
こんな感じにぴったり置くと、バランスよく綺麗に仕上がります。
座面と脚を木ネジで固定します。必ず座面から飛び出ない木ネジを選びます。
脚に開けたダボ穴を綺麗に埋めます。
Zライフソークラフトで余分なダボを切り、布ヤスリ240番で表面を平らにします。
組み立て完了
カウンターチェアーの組み立てが完成しました!なかなか綺麗に組み上がりました。
座面の円形のカットが少し雑になってしまった分、座面の見た目がボコボコしてしまいました。トリマーでくり抜く時にはもう少し慎重に作業する方が良さそうですね。
木工パテで穴埋めする
加工時についてしまったキズ。。これはこれでいい味になったりもします。
どうしてもできてしまう穴。。今回は木工パテで埋めてみます。
使用したのはこちらの木工パテです。ホームセンターには色違いが2種類販売していました。
樹脂製のヘラが同梱されています。
程よい柔らかさの粘土状で、簡単に穴を埋めることができます。あとは固まるのを待ち、240番の布ヤスリで表面を綺麗に仕上げます。
塗装後↑
今回オイルステイン塗装を施すので、ペンキと違い木目が強調されます。パテの色と塗装色との違いで、多少パテで埋めた部分がわかってしまいますが、穴が空いているよりは見栄えが良いと思います。
ワトコオイルで塗装する
ワトコオイルでオイルステイン仕上げをします。今回使った色は、落ち着きのあるダークウォールナットです。この色で塗れば、一気にカフェ風です!
刷毛で全体的に薄く塗り広げたら、いらないタオルで拭き取ります。たくさんの量をいっぺんにつけてしまうと乾きが悪くなります。
いらないタオルはこういう時に役立ちます。しかしいらないタオルが毎回あるわけではないので、今回はこちらのラグスホワイトロールを使って塗料の拭き取りをしました。
ホームセンターではわりと安く購入することができます。
キチンペーパー感覚で切り取って使えます。サイズは一枚が約280mm角です。
厚みはキッチンペーパーよりもやや厚めです。
繊維がとてもしっかりしていて簡単には破れません。塗料の吸水力も抜群で、拭き取り作業がだいぶラクにできそうです。
カウンターチェアーの完成☆
塗装完了です。
とってもシンプルでオシャレなカフェ風カウンターチェアーが出来上がりました。
ワトコオイルのダークウォールナットもいい感じの色になりました。
強度も悪くありません。不安があれば、もう一回り太い脚にするのもアリだと思います。カウンターチェアーは複数あるとイイかもしれませんね。
まとめ
今回のカフェ風カウンターチェアーDIYはいかがでしたでしょうか。
トリマーを使って角を丁寧に取ることで、取らなかった時よりも見た目がすごくよくなりました。手間暇かければかけるぶんだけ、いいものができるのが嬉しいです。
DIYをやっていると、だんだん電動工具が増えていきます。その工具がなければできないものなのかと言われれば、そうでもない気もしますが、自分の思うイイものを作ろうと思うと必ず工具につながります。誰かが知恵を絞って世の中に出してくれたとても便利な電動工具のおかげで、自分の理想が現実になるんだな、、とつくづく思います。
次は何を作ろうかな。
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