みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は、ヘアサロンを営む友人の依頼でブックシェルフを作りました。依頼内容としては、シンプルで飽きのこないようなデザインが希望でした。
お気に入りのサイトの家具が理想的だということで、今回はそちらを参考に製作してみました。ヴィンテージ・アンティーク家具はカッコいいですね。形は割とシンプルな物が多く、色も落ち着いていて僕も好きです。↓
デンマーク ヴィンテージ チークブックシェルフ03(ウッドオイル仕上)rowan-antiques.com
参考にしたズバリの家具はこちらです↑
一見シンプルで、カラーボックスを横にしたような感じと思う方もいるかもしれませんが、これを限りなく再現しようとするとかなりの技術がいります。
四隅の加工が斜めになっているところや脚が斜めになっているところ。。難しそうですが僕なりにアレンジしたものでOKということなので、自分の作りやすい形で作らせていただきました。
大きな板の材料が必要だったので、今回はラジアタパインの集成材を使用しました。脚も同じ材料で作っています。
背板には綺麗なシナ合板を使いました。
木端の部分には、先にラジアタパインの木端を隠すようにヒノキの角棒を貼り付けてあります。そのままでもよかったんですが、集成材のジョイントが見えてしまうので一手間加えてより綺麗にしてみました。
四隅の加工はスライド丸鋸の斜めカットで再現しました。
こうすることで、木口が完全に見えなくなり見た目がとても綺麗な仕上がりになります。
斜めにカットした部分にはジョイントカッターで斜めに溝を掘り、ビスケットジョイントで接合しました。
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こうしてみると、木口が隠れているだけでカラーボックスとは全く違うおしゃれな感じが最高ですよね。
今回は全体的に角をトリマーで丸くして優しいイメージにしてあります。
アンティーク家具にはチーク材を使ったものが多くありますが、集成材を使っていても塗装次第ではかなりチークのような落ち着いた色を表現できます。実際には本物の深みは出ませんが、材料のコストが半端じゃ無いので。。
今回の塗装は、水性ウレタンニスの艶消しチークを使いました。
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丁寧に少しずつ3、4回塗り重ねたので、綺麗に仕上がりました。
脚は丸棒タイプの脚が作れないので、ストレートの脚を作りました。ただストレートでは面白くないので、先を少し細くして上品な感じに仕上げてみました。
先を細くしたので、見た目的に少し斜めの脚に見えるという効果が、あったりなかったり。
棚板は可変式が良いということで、ダボ穴を開けて可変できるようにしました。棚板は、使っているうちに反ってこないように裏の見えない部分に角材を取り付けて強度アップしてあります。
こちらが友人のヘアサロンに無事納品され、設置した写真です。運送屋さんに感謝。
友人はとてもセンスがあり、おしゃれな人なので、お店の内装もシンプルおしゃれ系です。なので、今回の家具がとてもピッタリで一安心。
これはその友人に撮ってもらった写真なのですが、撮り方もおしゃれ。何より、少ししか物をディスプレイしないというところがまた、わかっていらっしゃる。。
ということで今回は、友人のためにシンプルなブックシェルフを作りました。
依頼される家具に同じものは一つとして無いので、毎回新鮮な気持ちで丁寧に作っています。自分の作れるものしか作れませんが、本当に喜んでくれたのでこちらも幸せです。
またのご依頼お待ちしています。
アトリエキンパラでした。