みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は簡単にスライド蝶番の位置決めができる、スライド蝶番取り付け治具の作り方です。
これさえあればややこしいスライド蝶番の取り付けが100倍早くなります。たぶん。
スライド蝶番とは?
まずスライド蝶番とは何かと申しますと、「調整できる蝶番」です。簡単に言えば。
蝶番というと、こんな形を想像すると思いますが、スライド蝶番はこれの後で調整できる版だということです。
身近でいうと、キッチンキャビネットなんかはスライド蝶番が使われています。
小物を作ったりするときには普通の蝶番で良かったりもするんですが、家具を作るときには、スライド蝶番の方が比較的簡単に取り付けられます。
蝶番はDIYでも失敗しやすい場所なので、家具をDIYするときにはこちらの蝶番を使うことをおすすめします。
自作スライド蝶番治具の作り方
そんな蝶番もこれさえあれば簡単に取り付けることができるので良かったら参考にしてみてください。
まず使うのがこちらのツーバイフォー定規です。
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兵庫県にある株式会社清水製作所さんのブランド『ラクダ』のものです。
これとっても便利で、2×4を使ったDIYにかなり重宝するアイテムだと思います。
僕なんかは下穴の位置決めに使っています。
今回はこの定規を加工していきます。といっても穴を開けるだけです。
座金の取り付け穴を開ける
今回使用したスライド蝶番の説明書には座金の取り付け位置寸法が記載されています。メーカーによって寸法が若干違うので、取説を参考にしてください。
これをツーバイフォー定規に写して穴を開けます。
油性マジックで直角の位置から37mmのところに線を引きます。
メモリがついているのでとってもラク。
次に中心から16mmの位置に印をつけます。
穴を開けます。
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使用するときに蝶番ドリルを使うので、穴の大きさは4φくらいあるといいと思います。
この丁番ドリルも非常に便利で、穴の中心がピッタリ決まるのでこれを使うことをオススメします。
穴が開いたら、バリが結構出ると思うので、こんな感じの面取りカッターを使って穴の周りを綺麗にします。
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カップの取り付け穴を開ける
スライド蝶番は扉側に、35mmのザグり穴を開けて取り付けます。26mmや40mmのものもありますが、基本的には35mmのものが主流です。
先程の取説に書いてあるとおり、左から3〜6mmで、そこから35φなので半分の17.5mmのところに印をつけます。3〜6mmとありますが、ここでは5mmにしました。
先ほど同様、ツーバイフォー定規の壁側から5mm+17.5mm=22.5mmのところに印を付けます。中心線が最初から入っているのでラク。
こんな感じに穴が開きました。同じようにバリをとったら、超簡単スライド蝶番取り付け治具の完成です。
やっぱり最初からメモリがふってあるのが良いですね。
超簡単スライド蝶番取り付け治具の使い方
早速使ってみましょう。
スライド蝶番を取り付けたい位置に中心線を引き、そこに治具を合わせます。
上下2箇所の穴に蝶番ドリルを使って下穴を開けます。
開いた穴を利用して、座金を取り付けるだけです。簡単でしょ。このジグが無いといちいち中心線から当分した寸法でマークして、、めんどくさいです。
座金が付いたら今度は扉側です。
扉側も同じように、本体側につけた位置と同じ中心線をつけます。
その中心線に治具を合わせ、35φのカップが来る中心に蝶番ドリルで穴を開けます。
下穴に座ぐりドリルの中心を合わせ、カップが完全に入る深さまで掘ります。
カップを入れてみて、カタカタしなければOKです。
扉に二つのスライド蝶番をセットしたら、定規をこんな感じに置いて、
2つを真っ直ぐに固定します。これで扉側の取り付けができました。
あとは扉を座金に取り付けて、微調整すれば扉の取り付け完了です。
まとめ
この治具さえあれば、今日からあなたも扉取り付け職人の見習いです。皆さんも是非作ってみてください。
この治具の製作の様子は、YouTubeにアップしてある動画に出てきますので、良かったらそちらもご覧ください。