こんにちは、アトリエキンパラです。
今回はバンドソー用のスタンドを作っていきます。この画像の一番左のものです。
一見他のものと作りは同じように見えますが、構造を少し変えて重いバンドソーでも耐えられるような設計にしてあります。
- 今回の製作動画
- バンドソースタンドの構造
- 材料を整える
- 側面を作る
- 本体を組み立てる
- スライドレールを取り付ける
- キャスターを取り付ける
- 天板を作る
- 引き出しを作る
- 扉を作る
- 塗装する
- バンドソースタンドの完成
今回の製作動画
今回の製作の様子はYouTubeにアップしてあるので、よかったらそちらもご覧ください↓
バンドソー専用キャスター付きスタンドの作り方/How to make a band saw stand
バンドソースタンドの構造
構造はこんな感じです。材料には主に2×4を使います。引き出しが一つに扉が一つついた、基本的な構造にします。
外径寸法は、W440mm×H780mm(キャスター込み)×D410mmです。
材料を整える
まずは材料を卓上丸のこでカットします。使うのは2×4です。
手押しかんなと自動かんなでしっかりと直角を出します。そのあと、寸法通りに材料をカットします。
側面を作る
今回作る上で、材料同士の接合には、ポケットホール治具を用いて斜めの下穴を開けてネジで固定する感じです。
クランプでしっかり固定して、材料が浮かないようにします。
側面の内側には合板の12mmがハマるように、コロ付きのシャクリ面ビットで溝を掘っていきます。
トリマーはいつものリョービのMTR-42です。ビットに負荷がかかるので3mmずつ徐々に掘って、12mmまで掘っていきます。
かなりの木屑が出るので、集塵ホースを近づけて木屑を吸いながら作業した方がいいです。体にも悪いので。
しゃくり面ができたら、角を少し落とした12mmの合板をタイトボンドとフィニッシュネイラーではめ込みます。同じものを2つ作ります。
本体を組み立てる
二つの側面を横渡しの材料で繋げます。キャスターを取り付ける底面はもう一枚重ねて厚くしておきます。
引き出しの部分は、内寸に合った板をあてて、平行に取り付けます。
スライドレールを取り付ける
スライドレールを引き出しの来る位置に取り付けます。蝶番ドリルを使うとセンターが出しやすいのでオススメです。
キャスターを取り付ける
キャスターを取り付けます。使用したキャスターはハンマーキャスターの車輪径が50mmのものです。
ちなみに、
キャスター1個の許容荷重が30kgfで4つ合わせた時の計算が
許容積載荷重 = キャスター1個の許容荷重 × 4 × 0.8
108.8kgが許容積載荷重になります。
あと、 取付高が65mmなので、設計の段階で天板の高さを決める場合はキャスターの分も計算に入れておいた方がいいと思います。
天板を作る
天板は15mmの合板の木口に角材を貼ったものを作ります。木口を隠すだけでだいぶ見た目が良くなります。
引き出しを作る
引き出しはシンプルにボックス状に組んだ形にしました。それぞれの板に6mmくらいの溝を掘って5.5mmの板をはめ込んで作ります。
スライドレールを取り付けて本体に取り付けます。
やっぱりスライドレールは脱着式のものの方が作業しやすいです。少し安い脱着できないものもありますが、DIY初心者の方はケチらず脱着式を選んだ方が無難です。
前板を取り付けます。前板も天板と同じように角材で木口を隠してあります。
あらかじめ取っ手取り付け用の穴を開けておいて、そこを利用して前板を仮止めし、引き出しの内側からネジで固定します。
扉を作る
扉はホゾを作って組み立てる構造で作ります。テーブルソーで6mm幅くらいの溝を作って、
5.5mmの板を挟み込んで作ります。タイトボンドで貼り付けて固定しますが、ボンドだけでも十分な固定力があります。
扉にはスライド蝶番を取り付けます。簡易治具を使うと簡単に取り付けることができるのでオススメです。
塗装する
今回使用した塗料は、カンペハピオのハピオセレクトの黒と同じくカンペハピオのアレスアーチのキャンパスブルーです。少し濃いめの紺色にしたかったので、
キャンパスブルー2 対 黒1
の割合で混ぜて紺色を作りました。
画像では照明の関係で少し明るい感じですが実際はもう少し暗めの色になっています。
細かい部分の塗装は刷毛を使って、広い面はローラーで塗るととても綺麗に塗装することができます。
以前作ったマイターソーステーションも同じ色にしました。色を塗ると一気にオシャレになりますね。
ついでに壁面収納も全部塗ってやりました。これでこの空間が一気に統一された感じで、とっても良くなりました。今後も使えるお気に入りのカラーになりそうです。
バンドソースタンドの取っ手もマイターソーステーションと同じシンプルな取っ手にしました。
扉の取っ手にも同じものを使用します。取り付けるときは簡易の取り付け治具を使うと便利です。
バンドソースタンドの完成
これでキャスター付きのバンドソースタンドの完成です。なかなかいいでしょ。
やっぱり色を塗るとハッキリしますね。統一感も大事だな〜と今回改めて思いました。
マイターソーステーションの横にピッタリ設置することができます。天板の高さはあえて違う高さにしてあります。バンドソーの天板が一番使いやすい高さに来るように設計してあります。
なぜキャスター付きにしたかというと、長い材料を加工するときにスタンドごと90度回転させれば作業スペースが確保できてしまうので、これは便利です。
またの機会にボール盤用のスタンドも作ろうと思います。
今回もご覧いただきありがとうございます。またみてください。
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