みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は、大きな合板を手軽にカットするための、丸鋸ガイド、又の名を簡易パネルソーを作ってみました。
これ一つあるだけで随分とカットがラクになるので、ぜひ参考に作ってみてください。
今回の動画
動画でご覧になりたい方はこちらからご覧ください。もしよろしければ、高評価とチャンネル登録も是非お願いします。みなさんのDIYの参考になれば幸いです。
作業台にTスロットトラックを埋め込む
まずは丸鋸ガイドを固定するために、作業台にTスロットトラックを埋め込みます。
商品リンク→https://amzn.to/3SeuKyx
長さは適当です。
Tスロットトラックというのは、断面が高さ9.5mm×幅19mmのカーテンレールのような形のアルミ製のレールで、よく治具に使われるパーツです。
これを使って治具を作ると、材料の固定や位置決めにとっても便利な可変可能な治具ができます。
長さは300mm~800mm(メーカーによる)と、いろいろあり、丸鋸などでカットして使うこともできるので、非常に便利です。
僕は、普段使いの木工用チップソーがセットされた卓上丸のこでカットしちゃっています。(刃が悪くなるかもしれませんが。。)
幅は標準的な19mmと少し大きな30mmのものがあります。
愛用しているリョービのトリマーMTR-42に付属のストレートガイドをつけて、さらに安定させるために角材を取り付けます。(取り付けるのは角材よりももう少し大きめな板の方がさらに安定しました。。)
そしてレールの厚み分掘っていきます。あまりビットを出しすぎると、抵抗が大きすぎてすぐにビットの切れ味が悪くなってしまうので、3mmずつくらい徐々に掘っていきます。
溝が掘れたらレールを取り付けます。このレールは最初から取り付け穴が空いているタイプなのでそれを利用します。
レールはアルミ製で、カット面がとても鋭利に尖っています。触っても痛くないように金属ヤスリで角を取った方がいいです。
ちなみにこちらが今回使用するTボルトになります。
この長丸形状の Tボルトはオフコーポレーションさんで購入することができます。長さを自分で決めたかったので、単体のTスロットナットとロングボルトを接着剤で接着して作りました。
この形状だと、側面に取り付けたTスロットトラックに対して使っても、落ちることがありません。とっても使いやすいと思います。
しかし気になる点は、ネジの規格が6.35mm×20tpiというユニファイ並目ねじなので、普段使っているM6のネジとは規格が違います。
取り付ける固定ツマミなどは、同じ規格のものを用意しなければいけないので注意する必要があります。
かわってこちらはamazonで購入できる、CarAngelsというブランドのTボルトです。
商品リンク→https://amzn.to/3TYKnvw
見た目は一見先程のTボルトと同じですが、取り付け部分が少し小さいのが特徴です。
こちらのタイプはレールの途中からでも入れられて、取り付ける際にレールの端から入れる必要がありません。
しかし側面に取り付けたTスロットトラックに対しては不向きです。
重力の関係で簡単に外れて落ちてしまいます。
ネジの規格はM6の標準規格なので取り扱いやすいんですが、、残念、今回の治具には使えないので他で力を発揮してもらいます。
ツマミは自作のスターノブを使います。
固定部分を作る
固定する部分の寸法はこんな感じにしました。
この寸法でラワン合板の15mmをテーブルソーでカットします。
8mmのドリルで始点と終点に穴を開け、
トリマーテーブルに8mmのビットをセットして長穴に掘ります。
200mm×70mmにカットした板を直角に固定します。先にフィニッシュネイラーで位置決めすると固定しやすいと思います。
下穴を皿取り錐で開けて、
ネジで固定します。これで固定部分の完成です。
定規の部分を作る
定規の部分は下にラワン合板の5.5mm(1110mm×200mm)と上にOSB合板の9mm(1110mm×100mm)を使います。
端に合わせてボンドで貼り付けて、
裏からネジで固定します。ネジが飛び出ていると材料に傷がついてしまうので、先に皿取りをしておくのを忘れないようにします。
固定部分と定規の部分を合体する
固定部分をテーブルに固定し、その上に定規の部分を置きます。クランプで固定して裏からねじ止めします。固定するときは、できるだけ作業台に対して直角になるように固定します。
丸のこでカット
定規に沿わせながら、余分なところをカットします。この丸ノコは、端から刃までが87mmでした。使っている丸ノコによって距離が違います。
ついでにキンパラブルーを塗ったら、丸のこガイド(簡易パネルソー)の完成です。
作業台の延長パーツ
追加パーツとして、作業台を延長するパーツを作りました。
作業台には元々扉をつけてあるので、それを利用してこんな感じで延長パーツを取り付けました。これがあると、カットした合板が床に落ちてしまうのを防ぐことができます。
簡易パネルソーを使って合板をカット
では実際に合板の15mmをカットします。ホームセンターで買ってきた合板は、作業台の上にギリギリのるサイズです。
カット線を引きます。
作業台からカット線がはみ出すように合板を置いて、簡易パネルソーをセットします。セットするときはカット線合わせがより正確にカットできます。
カットはとってもスムーズ。
どうしても手前の固定だけでは先端が多少ぐらついたので、クランプでしっかり固定します。
クランプ代わりに、作業台に鬼目ナットを埋め込んで、
ノブボルトでガイドの先端を固定できるようにしました。この方がさらにスムーズ。
これで作業台で使える簡易パネルソーの完成です。
今まで準備に手間取っていた大きな合板のカットも、これからはラクにカットできそうです。
それにしても、集塵ホースが固定できる丸のこが欲しいな〜と改めて思いました。作業台の上は粉だらけ、悩みは尽きることがありませんが、次のネタととらえ、これからも楽しくDIYしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
アトリエキンパラでした。
こちらも読まれています↓