みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は、誰でもできる、失敗しない、
手押しカンナの刃の交換・調整方法を紹介したいと思います。
取説にも載っていない大事なポイントがあるので、
みなさんもぜひ参考にしてみてください!
リョービ(京セラ)の手押しカンナHL-6A
今回、刃の交換をするのがこちらの
今現在、僕が愛用しているリョービの手押しカンナHL-6Aです。
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セットする刃はこのタイプで、研磨式カンナ刃 2枚組 小型手押しカンナHL-6A用として販売されています。
カンナ刃って消耗品の中でも結構なお値段ですよね。
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長く使いたいものですが、もしも刃が欠けたり切れ味が悪くなったらプロの研ぎ屋さんに頼んでみるのも手です。
前回の記事で紹介させていただいています(おすすめ)↓
失敗しない、手押しカンナ刃の交換方法と調整方法
今回の方法は、僕が愛用しているリョービの手押しカンナHL-6Aについてのやり方なので、他メーカーの手押しカンナでは構造の違いから、あまり参考にならないかもしれませんのでご注意ください。
【手順1】電源を抜く
まずは手押しカンナの電源を必ず抜きます。
安全第一。
【手順2】刃をセットし、押さえ板で軽く固定する
刃をセットします。
刃の中心部分の穴をつまむと持ちやすいと思います。
押さえ板とボルトで刃を軽く固定します。
(刃が少し動くくらいの状態にします。)
9mmのT型ボックスレンチがあると作業しやすいと思います。
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刃先が上にくるように回し、本体背面にあるストッパーで刃が回らないようにロックします。
【手順3】スコヤをあてる
今回の刃の調整には、シンワ測定の15cmのスコヤを使います。
取説には定規と書いてありますが、スコヤでも大丈夫です。
シンワさんのスコヤは、このブログでも何度も紹介させていただいていますが、DIYの必需品と言っても過言ではありません。
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このスコヤは自立するので、今回の調整にはそれが役に立ちます。
まずは奥から、図のように、スコヤを後定盤と刃に架かるように置きます。
具体的には、刃先調整ネジの真上かやや内側が良いと思います。
外側でも良いですが、あまり外側に置いてしまうと、後でスコヤを上から押すときに、シーソーのように刃が動く可能性があります。
横から見るとこんな感じです。スコヤを完全に自立させます。
【手順4】刃先調整ネジで高さ調整
今度は、プラスドライバーで刃先調整ネジを回しながら、スコヤと後定盤の間に隙間ができないかチェックします。
図のように、後定盤とスコヤの間に隙間ができる場合は、刃先の高さが高いので、刃先調整ネジを時計回りに回して刃先を下げます。
スコヤは自立して、なおかつ上下の動きが見えるので刃先の調整がとてもしやすいです。
【手順5】スコヤを上から押してチェックする『ポイント!』
次にここが【ポイント】です!
自立したスコヤと刃先が当たる部分を上から優しく押します。(刃を傷つけないように優しく。)
もしもこの時スコヤのお尻が浮いて隙間ができ、カタカタと動く場合には、刃先が低いので、刃先調整ネジを反時計回りに回して刃先を出します。
先ほどの【手順4】で微調整しているので、刃先調整ネジはそこまで回さなくても良い状態です。
大体90度を4分割したくらいの、ほんの気持ちの微調整をして、スコヤのお尻が浮かないかチェックします。
この、ほんの気持ちが結構ポイントです。
スコヤがカタカタと言わなくなったら、【手順4】のときの後定盤とスコヤの隙間がないかをもう一度チェックします。
【手順6】奥と手前で何度か調整する
この【手順4】と【手順5】を手前側でも行います。
手前が調整できたら次にもう一度奥を調整します。
片方ずつの調整なので、一度で調整することはできません。
どちらからでも良いですが、奥→手前→奥→手前と2往復くらい行えば、バッチリ調整できると思います。
【手順7】固定カバーで固定する『ポイント!』
刃先の調整が終わったら、本体背面のストッパーを外し、押さえ板のボルトが見える状態にします。
ここからも【ポイント】です!
何もせず、取説のイラストのように押さえ板をボルトで固定すると調整した刃が動きます。
カンナ刃を見ると、このように、刃先調整ネジが入るところに穴があり、ここにネジが引っかかることで刃先の上下が行えます。
しかしこの穴とネジの頭には当然余裕があるので、ボルトを締め付けているときにわずかに動いてしまいます。
そこで、刃の中央部分を押さえ板の方向に少し押してあげるような感じで刃を固定することで、刃が動かない状態にしてあげます。
僕の場合は指で押さえてやりましたが、刃先で怪我をする場合があるので手袋をはめたり、代わりに木材を押し当てたりすると良いと思います。
長い間この手押しカンナを使っていて、ようやくこのポイントに気づきました。
これは取説にも載っていません。
何度調整してもうまくいかない場合は、まずここを疑った方がいいかと思います。
押さえ板をボルトで締め付けて、刃の取り付けが完了した後にもう一度スコヤを当て、隙間とお尻のカタカタがないか確認します。
【手順8】テストしてみる
刃の取り付けが無事に完了したら、安全カバーを取り付けて、テストしてみます。
削った時の刃先高さと後定盤との関係が、取説にわかりやすく書いてあります。
一番左の図が正しい例。
真ん中の図がスコヤのお尻がカタカタする悪い例。
そして右の図がスコヤとの間に隙間がある悪い例。
削った材料を見れば一目瞭然で、材料の先と後に段差が生まれていません。
よく起こりがちなのが、材料の先と後に段差ができてしまうことです。
これは刃が高い場合に起きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少し長く、かなり長くなりましたが、このポイントさえ理解すれば、誰でも失敗なく、短時間で手押しかんなの刃をベストな状態に調整できます!
これで木工がさらに楽しくなること間違いなしです。
手押しカンナのメンテナンスの際には、この記事をぜひ参考にしてみてください。
アトリエキンパラでした。
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