みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
先日、木工機械のイベントに行って、みなさん憧れのテーブルソー【SawStop】の実機を見てきました。
日本のメーカーとはまた違ったテーブルソーをご覧ください。
今回の内容は、動画でご覧いただくととてもわかりやすい内容になっています。
よろしければ動画でご覧ください↓
SawStopってなに?
そもそもSawStopって何?ということなんですが、簡単に言うとアメリカ生まれの安全装置を内蔵したテーブルソーです。
万が一、鋸刃に体の一部が当たった瞬間に電気信号で刃が止まります。超安全。
今回はそんな超安全機能を持つSawStopの2機種が、みなさんおなじみのオフコーポレイションさんから発売されます。
ジョブサイトソープロ/JOBSITE SAW PRO
一つ目がこちらのジョブサイトソープロです。
現場向けに構築された革新的な設計により、機動性と作業性が両立されたモデル。必要十分なテーブルサイズとブレードサイズで、100V(50/60Hz)電源の1500W。通常のブレードに加えてダド刃(溝切ブレード)も使用可能。ブレードの昇降・傾斜、フェンスの位置調整等、各所の操作性が優れているほか、付属品の収納にも気配りが行き届いています。こまめに機械の配置を変更する工房環境にもおすすめ。
https://www.off.co.jp/item/SAWSTOP.html
フェンスは上部の赤い部分を押し込むことでロックが解除されます。
このフェンスは硬い樹脂でできていて、材料が当たる部分にはMDFとメラミンの合板が使われています。
フェンスは手前でロックされる仕様なので、奥は多少ですが動きます。
フェンスには付属のローフェンスを取り付けることができます。
手前のロックを解除すれば、テーブルを延長することができます。
延長したテーブルの中には収納もあります。
安全カバーも簡単に取り外すことができます。
ブレードの昇降は、ハンドル操作で行います。
なんと一周回すだけでブレードが下から上まで上がります。
動きもとてもスムーズでした。
その代わりに微調整は、ハンドルをちょっとずつ回すと言う仕様。
ブレードの傾斜は赤い部分を手前に握りながら、目的の角度にハンドルを動かします。
角度の微調整は、本体右上のダイヤルで行えます。
スイッチはパドルスイッチになっていて、中央にメインスイッチがあります。
テーブルはアルミ製で軽量化してあります。
右側面にはフェンスを収納でき、付属のプッシュスティックもここに収納できます。
スタンドのペダルを踏んで持ち上げることで、簡単に折りたたむことができて、移動も楽チン。
ざっくりな重さは50kgなのでこれは便利です。
タイヤが大きいので、砂利道でも大丈夫。
ジョブサイトソープロはこのスタンドがセットになっています。
こちらのモデルは10インチのブレードを取り付けられるだけでなく、溝切り用のDADOブレード(6.35mm〜23mm)が取り付けられます。
これだけ見てもプロ仕様のテーブルソーと言えます。
もちろんDADOブレード専用のブレーキカートリッジがあります。
他にも、日本の電気環境に最適化し、モーターも作り替え、インチもミリに変更されているという完全日本仕様。日本語の取説もあり。
集塵機の接続は、65φのホースが合うようになっています。
コンパクトテーブルソー/COMPACT TABLE SAW
次にコンパクトテーブルソーの紹介です。
省スペースと可搬性のため、コンパクトさを追求したSawStop の自動ブレーキシステム搭載の最小モデル。とはいえブレードサイズ、モーターパワーは上位機種の「ジョブサイト」と同等で、小型テーブルソーとして十分な機能を備え、広いテーブルでその機能を発揮します。ブレードの昇降・傾斜、フェンスの位置調整など、入門者にも操作しやすい工夫が随所に施されているほか、折り畳み式の別売スタンドは使用シーンを拡張します。
https://www.off.co.jp/item/SAWSTOP.html
本体背面には収納が付いています。
変えのブレーキや割り刃も全てこの中に収納できます。
集塵はジョブサイトと同じく65φになっています。
集塵効率を上げるためにブレード周りを覆うような工夫がされています。
スタンドは別売りで、持ち運ぶ時には本体の横にパイプが出ているので、そこを握って持ち運びます。
重さは30kgで、重たいですが持てなくはないくらいの大きさです。
フェンスは手前のツマミを回すことで移動します。
手前と奥が同時に移動するので精度は良さそうです。
ツマミを押し込むことでフェンスがロックされます。
両側で固定されるのでフェンスがビクともしません。
ロックの構造には、パイプとバネが使われているみたいです。
フェンスがいらない作業の時には、ひっくり返して裏面に取り付けておくことができます。
インサートプレートはレバーを上げることで簡単に取り外すことができ、割り刃の交換もワンタッチで交換できます。
ブレード横の扉を上げれば、側面からブレーキシステムにアクセスできます。
ブレーキカートリッジは、キーを差し込むことで簡単に外すことができます。
スイッチは下がメインスイッチで、赤い丸いスイッチを引くとONになります。安全。
ブレードの昇降は、ジョブサイトと違ってハンドルを何回か回すことで一番上まで上がります。
昇降スピードは遅いですが、逆に微調整はやりやすそうです。
角度調整はジョブサイトと同じ感じですが、コンパクトの場合は微調整するダイヤルが直接組み込まれているので、ハンドルの周りを回すだけで角度の微調整ができます。
天板は同じくアルミ製の粉末塗装です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この2機種には色々と違いがありますが、どちらもかなり使いやすそうな、国内では見たことがないような造りのテーブルソーになっています。
どちらの機種にも言えることですが、一番の評価ポイントは、小型のテーブルソーに安全なブレーキシステムが組み込まれていると言うことです。
作業は安全第一と心がけてはいますが、『備えあれば憂いなし』と言うことで、これからテーブルソーを購入される方の選択肢の一つになることは間違いないと思います。
僕もそろそろレベルアップしたテーブルソーが欲しいな。
アトリエキンパラでした。
デモンストレーション動画
実機レビューとは別に、オフコーポレイションさんのデモンストレーションの様子も動画にまとめましたので、よろしければそちらもご覧ください。