こんにちは、納豆は極小派のキンパラです。
今回は、愛用しているマキタのテーブルソー(丸ノコ盤2703)のためのゼロクリアランスインサートプレートというものを作ってみました。
このプレートに変えるだけで作業効率が大幅にUPしますよ。
ゼロクリアランスインサートプレートとは
インサートプレートとは、テーブルソー のノコ刃を交換するときに付け外しするプレートのことです。
もともとセットされているものは金属製で、ノコ刃との隙間がかなりあります。
ノコ刃の上部分には割刃が取り付けられるようになっているので、その分の隙間も用意されています。
その隙間を限りなく 0 にするものが、ゼロクリアランスインサートプレートです。
特徴は、
・材料をカットしたときに細い材料が中に落ちるのを防ぐ
・材料がノコ刃に挟まってキックバックを起こすのを防ぐ
さらに、実際に使用してみると思ってもみなかった、
・集塵機能のUP
という付加価値もありました!
今回はネットで探してもあまり見つからないマキタの丸ノコ盤2703用のゼロクリアランスインサートプレートを作って行きます。
材料はヒノキの板
ヒノキの板を加工して行きます。
節は多少ありますが、穴も空いていないので問題なく使えると思います。
ホワイトウッドなどの柔らかい木は歪みが大きいのでプレートには向かないと思います。
手押しカンナと自動カンナで整材する
まず手押しカンナで広い面を平らに鉋がけします。
次に自動カンナで厚みを整えます。
この2つの木工機の流れは今では当たり前になりました。
材料が綺麗に整材されていて初めて、寸法通りのものができるということが経験値が上がるにつれて身にしみたからです。
型をとり加工する
今まで使っていたインサートプレートの型を整材した板に型取りします。
型取りができたら、角の小さなRを180番の布ヤスリで丸めます。
右上と、
右下にRがつきました。
もともと付いているインサートプレートは中心から左側があまりカバーされていません。
そして穴の形状は左上の部分が出っ張っています。
出っ張っているこちらの左上の部分に割り刃がつくようになっています。
左上が出っ張った形状を板に写します。
写した線に沿ってカットしていきます。
テーブルソーに自作スライドテーブルをセットし、カットしていきます。
ノコ刃を90度に調整します。
しっかりと90度になっているかは、ビッグマンのデジタルレベルBOXを使うとわかりやすいです。
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マグネット式になっていてとても使いやすいです。
値段は少し高めですね。。
刃は出しすぎない。安全第一。
上手い具合にカットできました。
と思って裏返すと、ノコ刃の跡があります。
ノコ刃が丸いということを忘れていました。。
こういう加工には、バンドソーがあるとラクにできると思います。
いつか手に入れたい木工機の一つです。
かなり深く掘ってしまいました。
厚みを合わせた端材をタイトボンドで貼り付けて補修しました。
タイトボンドは本当に早く固まってくれます。
固まったらZライフソークラフト145で余分な部分をカットします。
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布ヤスリでヤスリがけをし、綺麗に溝が埋まりました。
はめ込んで微調整をする
できたプレートをはめ込んで見たいのですが、そもそもこのテーブルソー の構造上、インサートプレートと同じくらいの高さにノコ刃がきているので、試しにはめ込むことができません。。
そこで、刃の当たる部分をヤスリで削ることにしました。
2mm以上削りたい場合には布ヤスリよりも金属製のヤスリで荒削りした方が手っ取り早いです。
ビスで固定するための穴をあけます。
と思ったら、空けたい大きさのドリルがなかったので後日穴あけします。
微調整を繰り返し、ピッタリとはめ込むことができました!
高さの微調整も必要あったため、接地面にテープを貼り付けて厚みを調整しました。。
ゼロクリアランスインサートプレートに切り込みを入れていく
できたインサートプレートに切り込みを入れていきます。
プレートの上にテーブルソーのフェンスを固定し、スイッチを入れ、徐々にノコ刃を上げていきます。
あまり出しすぎるとノコ刃の前後のクリアランスが増えてしまうので、普段使うところくらいにしておきます。
綺麗に細い溝があきました。
カットしきれなかった部分は手ノコで切り落とします。
表面のコーティングと滑りを良くするために、ブライワックスのクリアを塗っておきます。
取り付けてみる
綺麗にゼロクリアランスインサートプレートを作ることができました。
それでは取り付け前、取り付け後をご覧ください↓↓↓↓↓
before
after
before
after
正直、完全なるゼロクリアランスとまではいきませんでしたが、もともとのプレートに比べたら雲泥の差です。
実際に使用してみて、最初に書いた特徴の中の、集塵機能のUPには驚きました。
これでアトリエも多少は綺麗に保てそうです。
隙間を測ってみる
実際にどれぐらいの隙間があるのか、隙間ゲージを使って測って見ます。
これが隙間ゲージです。
こちらの商品はRSコンポーネンツで購入できます。
この隙間ゲージは0.05〜1mmの13枚で構成されています。
刃の右側:0.4mmの隙間
刃の左側は
重ねて1.0+0.8+0.4=2.4mmの隙間。隙間ゲージは重ねて使うと誤差が出るので、本当は重ねて使わないみたいです。簡単な目安にはなりますね。
プレートの右側:0.9mm こちらは隙間というよりも溝になります。
プレートの上:1mm こちらも溝です。
プレートの下:0.7mm こちらも溝です。
隙間ゲージで測った結果、やはりゼロクリアランスというものは相当難しいと思いました。
マキタのマルノコ盤2703のプレートは刃の出るところが中心ではなくプレートの左側面なので、特に作りにくいと思います。
こちらの方のブログでもゼロクリアランスインサートプレートを制作されています↓↓参考になれば幸いです。
割り刃(スプリッター)の製作
最初に同梱されている割り刃がこちら。
上部に安全ガードが取り付けられるようになっています。しかし形状的にプレートに収まりません。
そこで、グラインダーで形を削り自作のゼロクリアランスインサートプレートにも取り付けられるように改良しました。
削るとこんな感じにスリムに。
割り刃の頭の高さと刃の高さはほぼ同じか、割り刃がほんの少し下がる感じにします。
こうすることでカットした後に邪魔になりません。
もちろんこれがあることで安全に作業ができ、キックバックを防ぐことができます。
プレート左側の上の部分は手鋸で切り目を入れて上下する割り刃のための隙間を作りました。
結果的に隙間は広がってしまいましたが安全第一。
これぐらいなら良しとします。
なかなかカッコ良く綺麗に仕上がりました。
以上でゼロクリアランスに近いインサートプレートの完成です。
これから長く使うことができると良いです。
一度作り方を覚えれば、何回でもつくりなおすことができます。
納得がいくまでとことん作り続けるのも、DIYや木工の醍醐味ですね。
テーブルソー を使用される方は、ぜひ作ってみてください。
ご覧いただきありがとうございます。
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