みなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回は前回のキャビネット製作の続きです。引き出しを大小合わせて12個作っていきますよ。
前回の記事を読んでいない方はこちらも合わせてどうぞ↓
引き出しを作る
今まで使っていたタンスの引き出しを再利用します。ダボとボンドで組み立ててあるので、プラスチックハンマーで叩けば簡単に分解できました。正面板は集成材で背板と底板は合板、側板は桐でした。
分解したものをリサイズしていきます。
材料が足りなかったので、桐に似ている材料のファルカタ集成材を使っていきます。
大小2種類の引き出しの構造はこんな感じです。4方の側板の下から10mmほどのところに6mmの溝を掘り、5.5mmの底板を入れて組んでいきます。
組む前に引き出しを取り付けるところに材料とスライドレールを置いてみて、ちゃんと入るか確認します。あまりキツすぎても引き出しが硬くなってしまうのでこの時点で微調整します。
タイトボンドとフィニッシュネイラーで仮組みし、木ネジで固定します。
引き出しを取り付ける
スライドレールを5.5mmのベニヤの上に置き隙間を開けて設置します。
丁番ドリルで下穴を開けてから固定した方が、ズレる心配がありません。おすすめ。
スライドレールを引き出して、引き出しを水平に取り付けます。
別のやり方としては、ここで先に中心線を測って、スライドレールの手前を抜き取り、引き出しに取り付けてからはめ込むという方法でもやりやすいと思います。
2段目も同じように取り付けていきます。
下の大きな引き出しを取り付けたら、今度は上の小さな引き出しを作って取り付けます。引き出しは多いと時間がかかります。僕の場合。
できた引き出しを入れてみて、スムーズに動くか確認します。少しきついかなと思うところは、ヤスリで微調整します。
引き出しに前板を取り付ける
引き出しの前板には15mmのヒノキの板を使いました。ホームセンターで購入できるヒノキの板の幅では少し足りなかったので、2枚をボンドでつないで大きくしたものを作ります。こういう時、ハタガネがあるとすごく便利です。
カットした前板を引き出しに取り付けます。クランプで固定して、内側から4箇所ネジで固定します。
全体的にバランス良く配置して位置決めしてから取り付けるときれいに仕上がると思います。隙間は4,5mmとりましたが、1,2mmでも良かったみたいです。
この隙間について、インスタでフォローさせていただいている木工家の方に質問したところ、1mmくらいで設計しているそうです。湿気が多い設置場所の場合は2mmにしているそうです。確かに木は天候によってソリ方が全然違いますからね。そういったところも考えないといけませんね。勉強になります!ありがとうございます!
ちなみに僕のインスタはこちらです↓
https://www.instagram.com/atelier_kimpara/
木工関連を載せているので、良かったらみてください。
取っ手を作る
取っ手は、購入したものを取り付けても良かったんですが、引き出しの数が多くてコストが上がってしまうので、端材を利用して自作することにしました。
こちらは何度か登場している使わなくなったベッドの脚の部分です。硬くてしっかりした木材なので捨てるのはもったいない、ということで再利用しました。
シンプルに、指の引っかかる部分を作り、
トリマーテーブルで角をとって、
綺麗にサンディングしました。このシンプルさはいいかもしれませんね。今後も使っていこうかと思います。
ワトコオイルで塗装する
全ての材料がそろったらサンディングをしっかりして、表面を整えてから塗装します。
今回注文された色は「濃いめ」ということで、ワトコオイルのダークウォールナットを使用しました。塗る方の木材がヒノキとパインなので、濃くしたい場合は一度塗りでは少し足りないような気がしました。なので3回塗り重ねて徐々に濃くしていきました。
本体も同じようにワトコオイルのダークウォールナットで塗っていきます。
塗装が乾いたら取っ手を取り付けます。塗装もいい感じですよね。「濃いめ」はこのくらいでしょうか?ウォールナットとは深みが全然違いますが、ヒノキとは思えないくらい濃くなりました。
水性ウレタンニスでコーティングする
本体と引き出しの前板は、水性ウレタンニスでコーティングします。もともとヒノキは柔らかい木なので、これをするとしないとでは大違いです。表面が硬くなり、キズや汚れが付きにくくなります。オススメです。
使用するスプレーガンはアネスト岩田の初心者用スプレーガンです。いつものスプレーガンです。使いやすい。
刷毛塗りと違い均等に塗れるからとっても綺麗に仕上がります。
リビング用キャビネットの完成!
最後に背板の合板を取り付けたらリビング用キャビネットの完成です!
製作に一ヶ月(土、日)かかりました。。やっぱりこれぐらい大きいものを作るとなると時間がかかりますね。でも時間をかけて丁寧に作ったおかげで、自分の思い描いた比較的設計通りの家具が作れました。
引き出しもバランス良くできたので一安心です。取っ手もいい感じ。
これだけ収納力があれば当初のタンスよりも使いやすいと思います。
リビングの一角にこんな感じに収まりました。天板は使っていたものを流用しました。ちょっと奥まった感じがあったので、今は画像と違って茶色の家具と入れ替えて設置してあります。
やっぱり木目を残したオイルステイン塗装をしてあるので、木の温かみがありますよね。落ち着いている家具かと思いきや、前板と取っ手のインパクトも結構あるので、印象に残る家具ができた気がします。頑張って作った甲斐がありました。
みなさんもぜひ、お気に入りの家具を作ってみてください。今回もご覧いただきありがとうございました。
次回もまたみてください!アトリエキンパラでした。
今回の製作の様子
今回の製作の様子はYouTubeにアップしてありますので、良かったらこちらもご覧ください↓
【DIY】リビング用キャビネットの作り方(Part2)/How to make a Living cabinet (Part2)
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