DIY好きのみなさんこんにちは、アトリエキンパラです。
今回はIKEAの引き出しユニットに憧れて、イケア風の引き出し収納を作ってみました。サイズは自分の机に合わせて設計したので、少し小さくしましたが、見た目は似てるでしょ?早速作っていきましょう!
- 今回の動画
- IKEAの引き出しユニットALEX(アレクス)とは?
- イケア風引き出し収納の作り方
- ポケットホール治具で下穴を開ける
- 箱状に組み立てる
- 木口を隠す
- レールを取り付ける
- 引き出しを作る
- 前板を取り付ける
- オリジナルカラーで塗装する
- イケア風引き出し収納の完成!
今回の動画
今回の製作の様子はYouTubeにアップしてあるので、動画でご覧になりたい方はこちらをご覧ください。そして、もしよろしければ、高評価とチャンネル登録をよろしくお願いします!
【DIY】IKEA風引き出し収納の作り方/IKEA style drawer DIY
IKEAの引き出しユニットALEX(アレクス)とは?
こちらがIKEAの引き出しユニットのALEX(アレクス)です。
シンプルでおしゃれなPCデスクに使われているのをよく見かけますよね。これを左右に2台置いて、その上に木製の天板を置けばあっという間にシンプルなPCデスクになってしまうというとっても便利な商品なんです。正規品はサイズも大きく、引き出しの一つ一つにスライドレールがついていて動きも良さそうです。
でも一つ1万円、、2つで2万円、、作りから考えて妥当な値段だとは思いますが結構しますよね。
イケア風引き出し収納の作り方
材料をカット
今回使った材料は、お馴染みのラワン合板の15mmです。価格はホームセンターで1枚2,750円くらいです。丸のこで大まかに切り出します。
次にテーブルソーで寸法通りにカットしていきます。
ポケットホール治具で下穴を開ける
組み立ては至ってシンプルに、自作のポケットホールジグで下穴を開け、ボンドと木ネジで組み立てます。
こんな感じにポケットホールを開けていきます。組んだ時に見えないところに開けていくのがポイントです。
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箱状に組み立てる
ボンドはいつものタイトボンド3を使いました。
木ネジで固定していきます。本当は専用のネジの方が固定力が高いと思いますが、普通の皿ネジでも結構固定されます。
ちなみにこちらが専用のネジです。鍋ビスに似たような頭の形状をしています。
組み立ての時には必ずクランプを忘れずに!皿ビスで組み立てる場合、材料同士が引っ張られずに隙間が開いてしまう可能性が高いので、クランプで固定してからねじ止めすることをオススメします。
クランプで組み立てるときに少しやりずらいなーと思ったら、先にフィニッシュネイラーで仮組みすると作業しやすいと思います。
こんな感じで箱状に組み立てました。
木口を隠す
ラワン合板の木口はそのままでは見栄えが悪いし、塗装ののりも悪いので、板厚と同じ幅の角材を切り出して貼り付けていきます。
長さを決めたら卓上丸のこでカットして、
ボンドとフィニッシュネイラーで木口に貼り付けていきます。木口テープという選択肢もありますが、ホームセンターにはPVC製の塗装がのらないタイプのものしか売っていないので、こういう時に端材の出番!余った端材は勿体無いので細くカットして利用してあげます。
フィニッシュネイラーでついた跡は木工パテで埋めておきます。
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レールを取り付ける
イケアの引き出しは、一つ一つに金属製のスライドレールがついていて引き出しやすい構造になっていますが、これがなかなかのコストアップの要因です。なので今回は角材をレール代わりにして、引き出しの箱の方に一手間加えてスライドさせる構造にします。普通に引き出しとして使う分には何も問題ないので、これによって大幅なコストダウンになります!
レール用の角材にはあらかじめ皿もみをして皿ネジの頭が飛び出さないようにしておきます。この加工をしないと、柔らかい材料の場合は割れる原因になります。
先端はこんな感じになっています。
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元々は先端がこのように、木工用のドリル?の形状をしたものがセットされていますが、どうも切れ味が悪かったので、鉄鋼用のドリルをセットして使っています。
あらかじめ引き出しの大きさから計算した位置にフィニッシュネイラーで仮組みし、木ネジで固定していきます。
位置決めの時には、スペーサー代わりの板を置いて作業すると等間隔で綺麗に固定できます。
レールの取り付け完了。
引き出しを作る
引き出しを作っていきます。引き出しは深さの浅いものが3個と深いものが2個の計5個の引き出しを作ります。
クロスカットテーブルを延長して同じ長さでいくつもカットできるようにしました。
引き出しの組み立てには、自作のコーナークランプを使って組み立てていきます。精度もそんなに悪くはないと思うし、簡単に組み立てられるので一つ作っておいても良いと思います。
こんな感じでたくさんの引き出しの枠ができました。(2台分)
底板には5.5mmのラワン合板を使います。
ボンドで底面に貼り付けて、フィニッシュネイラーで固定します。
引き出しの側面には角材の通る溝を掘るので、底からの位置に印をつけます。
トリマーフェンスを印の位置で固定して、15mmのストレートビットで溝を掘っていきます。3mmずつ掘っていくので少し手間はかかりますが、スライドレールの代わりになってコストも抑えられるので頑張る。
できたものを引き出しに入れてみて動きをチェックします。左右のブレは少ない方がいいです。あまりキツすぎると湿気で開かなくなってしまうので、大体1、2mmあればいいと思います。
前板を取り付ける
前板は先に型を作ってトリマーで削って同じものを量産していきます。
最初に薄い合板に、出力した型紙をスプレーのりで貼り付けて、バンドソーでカットします。カットしたものはヤスリで整えます。
カットで失敗してしまうと、失敗した形で量産してしまうので、綺麗に仕上げます。
寸法通りにカットした前板に型を置いて、切り欠く部分を写しとります。
トリマーで削るより先にバンドソーで余分なところをカットしておいた方が、トリマーで削る量が少なくて済みます。
余分なところをカットした前板に、型を両面テープで貼り付けて、コロ付きの目地払いビットで削っていきます。
トリマービットはあまり安いものはオススメできません。少し値段が高いなと思うトリマービットを使ってみるとわかりますが、切れ味がまるで違いますし、刃の痛みやすさも違います。なんといっても削った表面のバリの出具合が全然違います。
前板ができたら、引き出しの前に貼り付けます。この時、下と左右の隙間をバランス良く貼り付けます。ちょうど設定した隙間と曲尺の厚みが同じだったので、曲尺を下にひいて貼り付けました。
ずれないように引き抜いて、内側からネジで固定します。
最後に全体的にサンディングして引き出しの完成です。
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オリジナルカラーで塗装する
完成しました!と言いたいところですが、色を塗って仕上げます。
今回使う色は、工房内の引き出しやマイターソーステーションにも使用したものと同じ、キャンパスブルーと黒を混ぜて作った「紺色」に塗装していきます。
ちょうど奥に見える引き出しと同じ色です。
塗装にはローラーを使います。ムラなく綺麗に塗れるので、DIY初心者にもオススメの塗り方です。塗装作業が嫌いになりたくない方はローラー塗りをオススメします!
イケア風引き出し収納の完成!
塗料が乾いたらイケア風引き出し収納の完成です!2個作っちゃいました。
どうですか、イケアに売っているよく見る引き出しユニットに似てるでしょ?それにしても引き出しがいっぱいあって作るの結構大変でした。。後で調べてみたら、この正規品は今では生産終了品だそうです。ハンドメイド感ありますが、欲しい方が現れたら販売してみようかな、、してみたい。
以前作ったPCデスクの両サイドに設置してみるとこんな感じです。
なかなかいい出来栄え。収まるサイズで設計したので、もちろんサイズはぴったりです!今まで収納が無かったので、机の上に何も置かない状態はスッキリしていいですね。
みなさんも是非、作ってみてください!
アトリエキンパラでした。
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